2024.04.26

高血圧症と岡崎医師会での勉強会

2024年4月23日に愛知医科大学病院 循環器内科講師、後藤礼司先生の心不全治療薬、サクビトリルバルサルタン(ARNI)の講演を拝聴してきました。大変勉強になる講演会でしたが、実は後藤先生は院長の大学の後輩で、永原の同級生です。非常に切れ味の良い講演で、明日からの診療に役に立つエッセンスを得ることができました。
ARNIは経口薬の心不全治療薬で、欧州のガイドラインではFantastic Four(まるでハリウッドの映画のような名称ですが、心不全に良いとされる4種の薬)の一角をになっている薬剤です。心不全だけで無く高血圧症にも使用が可能で、非常に効果が安定していることが示されています。
日本には4000万人以上の方が高血圧症であろうと推定されており、高血圧症は将来の心筋梗塞、脳卒中、心不全などにつながっていきます。後藤先生の講演では、高血圧症を治療中の患者様の1/3は目標の高血圧コントロールが不十分な症例が多いと指摘していました。
当院でも難治性の高血圧の方がいますが、ARNIはじめ数々の薬剤で少しでも適正な血圧になるよう2名の循環器医が日々診療しています。
高血圧症でお困りの際は、いつでもご相談ください。

追伸。黄砂や花粉が引き金で体調を崩される患者様が増えています。また急に暑くなり、自律神経が乱れる事も心配です。是非マスクなどの対策をして、自律神経を整えるために休養をとりましょう。

戻る