2025.07.21

東大友内科と熱中症対策


本格的な熱中症の時期が到来しました。
連日、熱中症警戒アラートが発表されており十分な対策が必要です。最も効果的なのは、警戒アラートが出ている間はエアコンなどで涼しい環境を確保し、不要不急の外出を控えることです。また、こまめな水分補給や塩分補給も重要です。しかし、どうしても外で活動しなければならない場面もあるかと思います。そんな時、熱中症を防ぐためにぜひ取り入れてほしいのが「プレクーリング(事前冷却)」です。
プレクーリングとは
炎天下や高温環境下での活動や運動を始める前に、体の深部体温の上昇を抑えることで、発汗やパフォーマンスの低下を軽減する方法です。事前に体内から冷やす内的冷却法としては、「凍りかけのシャーベット状の水分」を摂取する方法があります。これにより深部体温が下がり、さらに水分補給よりも長時間にわたって体を冷やし続けることが期待できます。ただし冷たいものを一気に摂ると胃腸を壊すこともありますので最初は慣らし運転の意味を込めて少しずつ摂るように心掛けましょう。
また、外的冷却法としては、アイスタオルや冷却パッドで首や頭部、手掌や前腕など、太い血管の近くを冷やす方法があります。冷たい血液が全身に巡り、効率よく体温を下げることができます。さらに、手や足を水(10~15℃)に10分ほど浸す「手掌・前腕冷却」もおすすめです。
東大友内科では、暑い夏でも運動を続けていく必要がある患者様には、適応次第で心臓リハビリテーションを行っています。涼しい環境で専門のスタッフによる運動療法が行えます。ご興味がある方はぜひ一度ご相談ください。

出典: 「熱中症予防ガイドライン」(厚生労働省)

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