2026.04.09

コロナウイルスの動向 江戸前鮨と漢方処方

スギ花粉は落ち着いてきましたが、2026年は3月早々にヒノキ花粉が舞ったようで、多くの方がアレルギー症状に苦しんでいます。ヒノキは特に咽頭痛や微熱が出て来院される方も多いです。咽頭痛+微熱と新型コロナウイルス感染の初期症状に似ており、鑑別に注意が必要です。

先日、新型コロナワクチンの全国講演会のために福岡へ行ってきました。ウイルスの変異やワクチン接種率の低下から、2026年の夏季には再流行する懸念もあるとの言でした。新型コロナウイルス感染症は若い方にはただの風邪との認識に変わりつつありますが、後遺症で苦しむ患者様が一定数いること、高齢者や基礎疾患のある患者様はいぜん死亡率が高いことなど、軽視することなく日々予防していくことが大切です。咽頭痛や微熱などの症状で心配な方は発熱外来の受診や検査キットでの自己チェックをお勧めします。特にいままでコロナウイルスに罹患された既往がある方は自己予防にくれぐれも努めて下さい。

福岡で偶然素晴らしいお寿司屋さんを見つけました。マグロはオス・メスでそれぞれ特徴があり、処理の仕方や漬け方を変えるとのこだわりを押してていただき驚きました。旬な貝類も種類によって塩洗いや醤油洗いで下処理を変えるなど江戸前鮨の奥深さを丁寧に楽しく教えていただき、心にもお腹にも幸せな時間を過ごせました。

そのような美味しい熟れ寿司を頂きつつ、ふと我々の処方する漢方にも通ずる奥深さを感じました。漢方はご存じの通り1包にたくさんの成分が含まれています。すべてが自然界からの抽出成分であり、長年の経験からくる調合によって同じ包剤でも人によっては便秘改善薬として効果がある場合や真逆な下痢止めとして使用することがあります。また咽頭痛に対しては西洋医学では痛み止めの処方になりますが、東洋医学ではイガイガに効く、痰がらみの違和感の改善、腫れぼったさを軽減など様々な病態に合わせて処方を変更出来ます。患者様個人の体質だけでなくその病態にあわせた調整が、先代の先輩方から受け継いだ江戸前鮨と漢方医療の奥深さと重なったのかもしれません。

東大友内科では、西洋医学の薬剤だけでなく東洋医学の漢方のいいとこ取りをするハイブリッド処方で、皆様の症状改善や体質改善に努めています。1回の診察でぴったり合う漢方が見つからないかもしれませんが、根気よく相談しつつ一緒に最適な治療を見つけていければと日々診療しております。長年お困りな症状などありましたら、是非相談ください。

楽しく美味しく勉強になった福岡でした。

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